映画『天気の子』主人公の持っていた本『The Catcher in the Rye』とは?その本の意味。

 2019年7月19日に公開された映画『天気の子』。

主人公の森嶋帆高が東京に家出する話から始まります。

その際に彼が持っていた本をご存知ですか? 

そのタイトルは『The Catcher in the Rye』。日本語訳『ライ麦畑でつかまえて』です。

 さてここで疑問です。なぜ帆高はその本を持っていたのでしょうか。本作との関連性を考察します!

 私も思ったことありました……こんな世の中なんて……。な、なんでもありません! それではいってみよう!

 


※ネタバレを含みます。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

 


作品情報

 

「君の名は。」が歴史的な大ヒットを記録した新海誠監督が、天候の調和が狂っていく時代に、
運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択しようとする少年少女の姿を描いた長編アニメーション。離島から家出し、東京にやって来た高校生の帆高。
生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく手に入れたのは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。
そんな彼の今後を示唆するかのように、連日雨が振り続ける。

ある日、帆高は都会の片隅で陽菜という少女に出会う。ある事情から小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があり……。

「兄に愛されすぎて困ってます」に出演した醍醐虎汰朗と「地獄少女」「Last Letter」など話題作への出演がひかえる森七菜という新鋭の2人が、帆高と陽菜の声をそれぞれ演じる。
そのほかの出演に小栗旬、本田翼、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子ら。
「君の名は。」に続いて川村元気が企画・プロデュース、田中将賀がキャラクターデザイン、ロックバンド「RADWIMPS」が音楽を担当。RADWIMPSが手がける主題歌には女性ボーカルとして女優の三浦透子が参加。

 

2019年製作/114分/G/日本
配給:東宝

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ネットでの声

 

 

 

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◯あらすじ

 主人公のホールデンは成績が悪く学校を退学させられます。

その後、ルームメイトから作文の代筆を頼まれるようになりました。

しかしある日、作文の内容にルームメイトは文句をつけて喧嘩になり、ホールデンは鼻を殴られ鼻血を出します。そして街を出ていきました。

 

 ニューヨークに着いたあとはナイトクラブに行くが気が乗らず、ホテルに戻りました。

そのとき係の男から娼婦のサニーを5ドルで買わないかと持ちかけられ応じますが、やはり気が乗らず会話だけして帰らせました。

その後、係の男が代金は10ドルだといい、抵抗したホールデンは殴られました。

 

 その後はサリーと仲良くなりましたが、またしても喧嘩をしてしまい疎遠になります。

結局実家に戻り、妹と話をしました。そのとき彼は「世の中の全てが気に入らないんだ」と言います。

 

 この作品は主人公が社会や大人の建前を「インチキ」と否定し、子どものような純粋なものを肯定します。

それゆえ、周りとうまくやっていけず、孤独になるというお話です。

 

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◯帆高の心境

 

 『天気の子』では主人公の帆高が家出をして東京にやってきます。

そして偶然出会った人とのもとでライターとして働きます。

ストーリーの前半部分はまさに『ライ麦畑でつかまえて』に似ています。

帆高が本を持っていたということから察しがつきます。

 

中高生ならではの思春期と重なって、本を読んだ帆高が感化された。

そして学校や社会が嫌になり家出を結構する、といった流れになります。

 東京に着いた帆高が殴られるシーンやさまざまな大人を登場させて社会のリアルさを描写するシーンは本と重なります。

 

さらに場所やシチュエーションは違いますが、その後にヒロインと出会う部分は同じですね。

 

 本と違うのは帆高の成長(ハッピーエンド)という点です。

初めて社会に触れてさまざまなことを学び、大切な人と出会って自分がなにをすべきか気付きます。

素晴らしい伏線でしたね♪

 

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まとめ

 

 みなさんも現代社会に不満はあるとは思いますが、帆高のようには行動できないでしょう。

知らないうちに“若者”が嫌う大人になっているかもしれませんね。

帆高視点で本作を観ると少年の葛藤が垣間見れます。みなさんは彼のように自分を“成長”させてますか?

 

 雨止まないなぁ。まあ好きだからいいんだけどね。

それでは次の考察でお会いしましょう。チャオ♪

 

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