映画『天気の子』てるてる坊主の起源である２つの説を徹底考察！！

　２０１９年７月１９日に公開された映画『天気の子』。

雨が印象的に書かれている本作は「てるてる坊主」がマスコットとなっています。

しかし、可愛らしい「てるてる坊主」には衝撃的な起源があるのです。

　ということでその起源といわれる２つの説と『天気の子』の関係性を考察します！
　えっと、目っていつ書くんだっけ？　……

それではいってみよう！

※ネタバレを含みます。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

作品情報

ネットでの声

Tジョイ・パークプレイス大分にて天気の子の舞台挨拶に行ってきました…
ヒロイン役の森七菜ちゃんが映画館さん自作てるてる坊主の傘で登場してきてパークプレイスは普段から来ている所だから舞台挨拶で来るのはなんか不思議と仰っていました…#天気の子 pic.twitter.com/fYFF7T5IJ5

— 周防宇部象 (@hoppin03) August 30, 2019

『君の名は。』では隕石が落ちてたり、『天気の子』はほぼラストシーンだったりと、新海誠監督はキービジュアルに重大なネタバレを紛れ込ませるんですよね

『すずめの戸締まり』はドーム風の骨組みが怪しい気がしますね。プラネタリウムとかこんな感じだったような。テーマの時間や旅とも関連しますし pic.twitter.com/LhMQRSx6rS

— すずき🎮日本ファルコム株主総会🎮 (@michsuzu) December 15, 2021

◯『天気の子』の２つの説

　てるてる坊主の起源は主に二種類の説が存在します。それぞれを簡単にご紹介します。

（１）中国「掃晴娘」

　昔、中国の北京では大雨が続いて困り果てていました。

そこで街のみんなが雨を止ませてくれと神様に願いました。

北京に住んでいた「晴娘」という美しい少女も神様に願いました。

　すると彼女の耳に声が聞こえてきました。

「龍王様がお主を妃にしたいと申しておる。もし従わねば北京は水の底に沈むだろう」

「わかりました。私が妃になりますから、どうか雨を降らせないでください」

　その脅しに応じた瞬間、空は晴れ渡り、同時に晴娘の姿は消えていました。

　この話が起源となり、晴娘に似せた人形を作り、雨が止むように願うようになったとされています。

（２）僧侶

　ある年、雨が降り続けて、街のみんなが困っていました。

「なにか方法はないのか」

　行政の者が問いかけると、ひとりの僧侶が名乗り出ました。

彼は必死に経を唱えますが一向に雨は止みません。痺れを切らした行政の者は僧侶の首を刎ねました。

そして見せしめのためにその首を布で包んで吊しました。

　すると、みるみるうちに天気が良くなりました。

　この話が起源とすれば、「てるてる坊主」の“坊主”、吊るすという点が一致します。

◯『天気の子』との関係

　ヒロインの陽菜は祈ると天気を変えられるという能力があります。

作中では雨を晴れにするのがメインで描かれています。

　陽菜が能力を使うときは決まって両手を合わせています。

そして目を閉じて念じます。帆高たちが警察に捕まりそうになったときは突然雷が落ちました。

これは念じたというより陽菜の感情が現れたからです。

　このことから重要なのは「感情」であり、「掃晴娘」との類似点としてこの「感情」が当てはまります。

また、晴たときに姿を消した点、龍王の妃になった点は作中でも表現されています。

記事を書くためにお寺を訪問した際に龍の絵がありました。

そして本作で一番重要なシーンで、陽菜は自分の身と引き換えに天気を晴れに変えます。

　ゆえに本作は「掃晴娘」を基礎とし、そこからさまざまな設定が派生したと考えられます。

また、「晴れ女」と自分から名乗り出たり、ＳＮＳで晒されるストーリーは僧侶の話と関連づけることもできます。

まとめ

　いかがでしたか。

ラスト、能力のない陽菜が手を合わせているシーンで号泣しました。こうして起源を調べるとまた違った観点で作品が楽しめますね。

てるてる坊主の由来は分かっていただけたと思います。

新海誠監督の次の作品である『すずめの戸締り』楽しみですね！！

　あれ、まだ雨止みそうにないなぁ。次の考察でお会いしましょう。チャオ♪